
基本 | |||
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●攻撃部位 | ●立ち方 | ●攻撃技 | ●受け方 |
形 | |||
●形とは | ●太極上段 | ●撃砕第一 (形の分解) |
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不動の姿勢 | 用意の姿勢 |
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平行立ちから左に向いて三戦立ちをつくる (右足を前方に1歩出してつま先で左を向くと、左足前三戦立ちができる)。 |
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1.左三戦立ち、左上段受け |
左三戦立ちを作ると同時に左手で上段受けを行なう。 受けは基本どおりであるが、左を向く時の腰の回転を 利用するとよい。 |
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2.右三戦立ち、右中段正拳突き |
後ろの右足を前方に踏み出し、右三戦立ちになって 正拳突きを放つ。 前進と突きのタイミングはほぼ同時であるが、 やや前進を早めにする。 |
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前の右足を後ろに引きながら、90度の四股立ちを作る。 |
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3.左90度四股立ち、 左下段払い |
右足を左足の線上へまっすぐ下げながら下段払いを 行なうが、方向は2の突きの方向と同じである。 1から3までは、1呼吸で行なう。 |
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4.右三戦立ち、右上段受け |
真後ろの西側に向きを変え、左足を前方に出しながら 右三戦立ちを作り、3で引き手となっている右手で 上段受けを行なう。 |
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5.左三戦立ち、 左中段正拳突き |
1から2への突きと同じように、左足を三戦立ちに 前進させながら、左手で中段正拳突きを決める。 |
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左足を引いて90度四股立ちを作り、 4の方向に対して下段払いの用意に入る。 |
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6.右90度四股立ち、 右下段払い |
2から3の後退と同じように、西側を向きながら 右手で下段を受ける。4から6まで1呼吸で行なう。 |
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7.左三戦立ち、左中段受け |
四股立ちの後ろ足(左足)を南側、 すなわち正面に1歩踏み出し左三戦立ちを作り、 左手で正面に対して中段受け。 6から7まではゆっくりと、1呼吸で行なう。 |
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後ろ足を交差させながら前方に前進、三戦立ちを作る。 |
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8.右三戦立ち、右中段受け |
前進する右足に合わせながら右手で中段受け。 7から8まではゆっくりと、1呼吸で行なう。 |
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右三戦立ちの後ろ足で前蹴りの用意。 |
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9.左中段前蹴り |
蹴りの反動で、受けた手が下がらないように注意すること。 |
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蹴りの引き足はしっかり取る。 |
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10.左前屈立ち、左ひじ当て |
蹴った左足は前方に踏み出し、 前屈の姿勢を取りながら左ひじ当てを行なう。 |
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11.左前屈立ち、左裏打ち(人中) |
左ひじ当てから手首のスナップを利用して、 人中に対する裏打ち。 |
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11で打った左手を右肩の高さで引き手を取り、下段払いの受けに入る。 |
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12.左前屈立ち、左下段払い |
同じ正面の方向に下段払い。 11と12は連続技であるから、慣れたら速くできるようにする。 10、11、12は同じ手による技であるから、 ひじ当てのひじを中心としてわきを絞めるようにする。 |
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13.左前屈立ち、右中段正拳突き |
12の引き手(右手)で正面に正拳突き。 9の前蹴りから13までは5本連続の1挙動で行なう。 |
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13の前屈立ちの後ろ足で前方に足払いをし、 右手は次の手刀打ちに備えて手のひらを上に返す。 |
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14.平行立ち、右手刀打ち(気合) |
足払いを掛けた後、方向は真後ろの北側に戻り、 右手は交差された左手の上、左肩のあたりで 手首をひねって水平に手首を返しながら 右足の平行立ちへの着地と同時に手刀打ちを 相手ののどに決める。 左手は引き手の位置で開手して構える。 首は右肩越しに北側を向く (以下、図は連絡動作13まで、北より見た図) 。 |
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15.左三戦立ち、左中段受け |
左足を1歩三戦立ちで前進させながら中段受けを行なう。 14から15への移動はゆっくりと、1呼吸で行なう。 |
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左三戦立ちの後ろ足で前蹴りの用意。 |
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16.右中段前蹴り |
9と逆の動作である。 |
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17.右前屈立ち、右ひじ当て |
これは9から10へのひじ当ての逆の動作である。 |
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18.右前屈立ち、右裏打ち |
11の逆。 |
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19.右前屈立ち、右下段払い |
12の逆。 |
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20.右前屈立ち、左正拳突き |
13の逆。 16の蹴りから20の正拳突きまでは5本連続1挙動で、 これは9から13の5本連続技とまったく同じ動作を逆に 行なっていることになる。 |
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左足による足払い。左手の手刀の用意。 |
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21.平行立ち、左手刀打ち(気合) |
14の右手によるものが左手になったもので、気合を伴う。 |
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平行立ちの左足を右足に引き付け、45度後方(北東)の方向に 下げながら前屈立ちを作る。 目の位置も北東すなわち前屈立ちの方向へ向ける。 右手は手の甲を相手側に向け、左手の外側下より交差させながら上げ、 掛け受けの用意。 |
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22.右45度前屈立ち、 両手引き込み |
西南の方向に向いた前屈立ちを作り、 右手は顔の前で手のひらを相手側に向け掛け受けを しながら引き込む。 連絡動作15〜16と22は、素早くひと息に行なう。 左手は小さく、右手は少し大きめの円を描くように するとよい 。 |
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23.右45度前屈立ち、 双手突き (左上段正拳突き、右中段下突き) |
後ろの右足を前方に踏み出し、右三戦立ちになって 正拳突きを放つ。 前進と突きのタイミングはほぼ同時であるが、 やや前進を早めにする。 |
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24.結び立ち、両手引き込み |
後方の左足を引きつけて結び立ちの姿勢をつくる。 方向は南側正面に向き直って両手引き込み。 |
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25.左45度前屈立ち、 両手引き込み |
結び立ちから北西後方に右足を下げ、 左45度前屈立ちを作り、24の引き込みから 再度掛け受けをしながら引き込む。 |
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26.左45度前屈立ち、 双手突き (右上段正拳突き、左中段下突き) |
後ろの右足を前方に踏み出し、右三戦立ちになって 正拳突きを放つ。 前進と突きのタイミングはほぼ同時であるが、 やや前進を早めにする。 |
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後ろ足を前方右足に引きつけながら結び立ちにする。 両手は開手して急所の前で重ね合わせる。 |
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結び立ち、両手を左右に戻し、気をつけの姿勢に戻す。 呼吸を整え、礼をして形を終了する。 |
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タイキョクの上、中、下段をマスターした後は、ゲキサイの形が課題となる。タイキョクが受け、突きと単純な技の連続による構成に対して、ゲキサイの中には上段、中段、下段の受けが混入され、攻撃技も前蹴りを加えて7種類の技が用いられる。また、立ち方も三戦立ち、四股立ち、前屈立ちと基本の立ち方がひととおり入っており、多彩な技で構成され、変化に富んだ形といえよう。形としてのスピードは、タイキョクのような同間隔のテンポから、速いところと遅いところがはっきりと分かれている。
練習において大切な点は、タイキョクが1本1本の技の連続によって1つの形として構成されていたのが、ゲキサイでは異なった技の連続で1つの形としての技ができ、それらがつながって形となっているから、技のスピード、力の入れ方が複雑になっている。例えば、前蹴りの後の前屈立ちによる4本連続技は、形として練習する場合は1本の技として速く行なわなければならない。しかし、速くても基本としての正確さは必要である。
ゲキサイはT、Uに分かれている。相違点は以下のとおりである。
立ち方は同じ。左手で掛け受け。右手は水月の前で開手して構える。6から7まではゆっくりと、1呼吸で行なう。
7の逆。右足を前に出して右手で掛け受け。
7と同じように左足を前に出して左手で掛け受け。14から15-1はゆっくりと1呼吸で行なう。
8と同じように右足を前に出して右手で掛け受けであるが、15-2から15-3は1連の動作として行なう。
すなわち、2つの動作を1呼吸で行なう。
15-2で出した右足を後ろに下げ左手で掛け受け。15-2と15-3はスッスッとなめらかに動作ができるようにする。
左足を下げたら右足を引き付け、右足前の猫足立ちになる。手は、右手が下になる回し受け。
右足を下げたら左足を引き付け、左足前の猫足立ちになる。手は、左手が下になる回し受け。22〜23の逆。
左足をそのまま南側に向け、前にある両手を、一度引き、正面に向かってもう一度前に出して構える。