撃砕第一



              

              

 

不動の姿勢

             

用意の姿勢

             

             

連絡動作

 平行立ちから左に向いて三戦立ちをつくる(右足を前方に1歩出してつま先で左を向くと、左足前三戦立ちができる)。

             

1.     左三戦立ち、左上段受け

 左三戦立ちを作ると同時に左手で上段受けを行なう。

 受けは基本どおりであるが、左を向く時の腰の回転を利用するとよい。

             

2.     右三戦立ち、右中段正拳突き

 後ろの右足を前方に踏み出し、右三戦立ちになって正拳突きを放つ。前進と突きのタイミングはほぼ同時であるが、やや前進を早めにする。

             

連絡動作2

 前の右足を後ろに引きながら、90度の四股立ちを作る。

             

3.     左90度四股立ち、左下段払い

 右足を左足の線上へまっすぐ下げながら下段払いを行なうが、方向は2の突きの方向と同じである。1から3までは、1呼吸で行なう。

             

 

4.     右三戦立ち、右上段受け

 真後ろの西側に向きを変え、左足を前方に出しながら右三戦立ちを作り、3で引き手となっている右手で上段受けを行なう。

             

             

5.     左三戦立ち、左中段正拳突き

 1から2への突きと同じように、左足を三戦立ちに前進させながら、左手で中段正拳突きを決める。

             

連絡動作4

 左足を引いて90度四股立ちを作り、4の方向に対して下段払いの用意に入る。

             

6.     右90度四股立ち、右下段払い

 2から3の後退と同じように、西側を向きながら右手で下段を受ける。4から6まで1呼吸で行なう。

             

7.     左三戦立ち、左中段受け

  四股立ちの後ろ足(左足)を南側、すなわち正面に1歩踏み出し左三戦立ちを作り、左手で正面に対して中段受け。 6から7まではゆっくりと、1呼吸で行なう。

             

             

連絡動作6

 後ろ足を交差させながら前方に前進、三戦立ちを作る。

 

             

8.     右三戦立ち、右中段受け

 前進する右足に合わせながら右手で中段受け。7から8まではゆっくりと、1呼吸で行なう。

             

連絡動作7

 右三戦立ちの後ろ足で前蹴りの用意。

             

9.     左中段前蹴り

  蹴りの反動で、受けた手が下がらないように注意すること。

             

連絡動作8

 蹴りの引き足はしっかり取る。

             

10.左前屈立ち、左ひじ当て

蹴った左足は前方に踏み出し、前屈の姿勢を取りながら左ひじ当てを行なう。

             

11.左前屈立ち、左裏打ち(人中)

左ひじ当てから手首のスナップを利用して、人中に対する裏打ち。

             

連絡動作9

 11で打った左手を右肩の高さで引き手を取り、下段払いの受けに入る。

             

12.左前屈立ち、左下段払い

同じ正面の方向に下段払い。11と12は連続技であるから、慣れたら速くできるようにする。 10、11、12は同じ手による技であるから、ひじ当てのひじを中心としてわきを絞めるようにする。

             

 

 

13.左前屈立ち、右中段正拳突き

12の引き手(右手)で正面に正拳突き。9の前蹴りから13までは5本連続の1挙動で行なう。

             

連絡動作 10〜11

  13の前屈立ちの後ろ足で前方に足払いをし、右手は次の手刀打ちに備えて手のひらを上に返す。

              

              

14.平行立ち、右手刀打ち(気合)

足払いを掛けた後、方向は真後ろの北側に戻り、右手は交差された左手の上、左肩のあたりで手首をひねって水平に手首を返しながら右足の平行立ちへの着地と同時に手刀打ちを相手ののどに決める。左手は引き手の位置で開手して構える。

首は右肩越しに北側を向く (以下、図は連絡動作13まで、北より見た図)。

              

15.左三戦立ち、左中段受け

左足を1歩三戦立ちで前進させながら中段受けを行なう。14から15への移動はゆっくりと、 1呼吸で行なう。

              

連絡動作12

 左三戦立ちの後ろ足で前蹴りの用意。

              

16.右中段前蹴り

 9と逆の動作である。

              

17.右前屈立ち、右ひじ当て

  これは9から10へのひじ当ての逆の動作である。

              

 

 

18.右前屈立ち、右裏打ち

 11の逆。

              

19.右前屈立ち、右下段払い

  12の逆

              

20.右前屈立ち、左正拳突き

  13の逆。16の蹴りから20の正拳突きまでは5本連続1挙動で、 これは9から13の5本連続技とまったく同じ動作を逆に行なっていることになる。

              

連絡動作13〜14

              

              

 左足による足払い。左手の手刀の用意。

21.平行立ち、左手刀打ち(気合)

  14の右手によるものが左手になったもので、気合を伴う。

              

連絡動作 15〜16

平行立ちの左足を右足に引き付け、45度後方(北東)の方向に下げながら前屈立ちを作る。 目の位置も北東すなわち前屈立ちの方向へ向ける。

  右手は手の甲を相手側に向け、左手の外側下より交差させながら上げ、掛け受けの用意。

              

              

 

22.右45度前屈立ち、両手引き込み

  西南の方向に向いた前屈立ちを作り、右手は顔の前で手のひらを 相手側に向け掛け受けをしながら引き込む。

連絡動作15〜16と22は、素早くひと息に行なう。左手は小さく、 右手は少し大きめの円を描くようにするとよい。

              

23.右45度前屈立ち、双手突き(左上段正拳突き、右中段下突き)

              

24.結び立ち、両手引き込み

  後方の左足を引きつけて結び立ちの姿勢をつくる。方向は南側正面に向き直って両手引き込み。

              

25.左45度前屈立ち、両手引き込み

  結び立ちから北西後方に右足を下げ、左45度前屈立ちを作り、 24の引き込みから再度掛け受けをしながら引き込む。

              

26.左45度前屈立ち、双手突き(右上段正拳突き、左中段下突き)

              

連絡動作 17

  後ろ足を前方右足に引きつけながら結び立ちにする。両手は開手して急所の前で重ね合わせる。

              

結び立ち、急所カバー

              

不動の姿勢

 結び立ち、両手を左右に戻し、気をつけの姿勢に戻す。呼吸を整え、礼をして形を終了する。

              

 

 

 タイキョクの上、中、下段をマスターした後は、ゲキサイの形が課題となる。タイキョクが受け、突きと単純な技の連続による構成に対して、ゲキサイの中には上段、中段、下段の受けが混入され、攻撃技も前蹴りを加えて7種類の技が用いられる。また、立ち方も三戦立ち、四股立ち、前屈立ちと基本の立ち方がひととおり入っており、多彩な技で構成され、変化に富んだ形といえよう。形としてのスピードは、タイキョクのような同間隔のテンポから、速いところと遅いところがはっきりと分かれている。

 練習において大切な点は、タイキョクが1本1本の技の連続によって1つの形として構成されていたのが、ゲキサイでは異なった技の連続で1つの形としての技ができ、それらがつながって形となっているから、技のスピード、力の入れ方が複雑になっている。例えば、前蹴りの後の前屈立ちによる4本連続技は、形として練習する場合は1本の技として速く行なわなければならない。しかし、速くても基本としての正確さは必要である。

 ゲキサイはT、Uに分かれている。相違点は以下のとおりである。

7.      左三戦立ち、左掛け受け

 立ち方は同じ。左手で掛け受け。右手は水月の前で開手して構える。6から7まではゆっくりと、1呼吸で行なう。

8.      右三戦立ち、右掛け受け

 7の逆。右足を前に出して右手で掛け受け。

15-1. 左三戦立ち、左掛け受け

 7と同じように左足を前に出して左手で掛け受け。14から15-1はゆっくりと1呼吸で行なう。

15-2.   右三戦立ち、右掛け受け

 8と同じように右足を前に出して右手で掛け受けであるが、15-2から15-3は1連の動作として行なう。すなわち、2つの動作を1呼吸で行なう。

15-3.   左三戦立ち、左掛け受け

 15-2で出した右足を後ろに下げ左手で掛け受け。15-2と15-3はスッスッとなめらかに動作ができるようにする。

22〜23. 右足前45度猫足立ち、回し受け

 左足を下げたら右足を引き付け、右足前の猫足立ちになる。手は、右手が下になる回し受け。

25〜26-1. 左足前45度猫足立ち、回し受け

 右足を下げたら左足を引き付け、左足前の猫足立ちになる。手は、左手が下になる回し受け。22〜23の逆。

26-2.   左足前猫足立ち、構え

 左足をそのまま南側に向け、前にある両手を、一度引き、正面に向かってもう一度前に出して構える。

形の分解1

形の分解2